天然藍ブレンドと助剤を使用した染め方

天然藍ブレンドセット
(綿・麻・絹用)

店舗写真

天然藍を身近な助剤で染めよう

世界にはさまざまな天然藍があります。日本のすくも藍(徳島)・インド藍・中国の馬藍を1番染まりやすいように独自にブレンドしました。藍建てはブドウ糖(還元剤の役割)と消石灰(アルカリ剤の役割)を使用します。このセットで約200g の重さの生地が染められます。

▶すくも藍・インド藍・馬藍の比較はこちら

作業目安時間 ~約2時間(準備等は除く)

※天然藍は使用する「水」の塩素(特に夏場)によって濃く染まらない場合があるので、
・汲み置き(日光のあたるところなら約半日、室内なら24時間以上)
・沸騰 (10分以上沸騰させる)
などで塩素を抜いた「水」を使用すると良いでしょう。 (水洗い/色止め等に使用する水は水道水でも問題ありません)

▶天然藍ブレンドセットはこちら

▶天然藍ブレンドセット&輸入Tシャツのセットはこちら

セット内容

店舗写真

  • □ 天然藍ブレンド 20g
  • □ 消石灰 40g
  • □ ブドウ糖 40g
  • □ 使い捨て手袋

ご用意いただくもの

  • □ 汚れてもよいバケツ(10ℓほど入る容器) × 2~3
  • □ 染色用ステンレス棒/菜箸等(長い棒状のもの)
  • □ お酢 80cc
  • □ 熱湯 2ℓ(藍液用/10分以上沸騰させたお湯)
  • □ 水 ( 藍液用 2ℓ、 水洗い用 4ℓ、 色止め用 4ℓ 他)

ご用意いただくもの

  • □ バケツ(20ℓほど入る容器)
  • □ ボール(5ℓほど入る容器)
  • □ 新聞紙 10枚ほど
  • □ 液量を量れるビーカー、計量カップなど
  • □ 水 (藍用 2ℓ、色止め用 3ℓ、水洗い用などで使用)
  • □ 重さを量れる計量器
  • □ ぬるま湯(約30℃) 1ℓ

天然藍ブレンド染め方
重さ150gのTシャツを染める場合

染め方
① 乾いた状態で染める生地の重さを計量します。(このセットでは約200gの重さの生地が染められます)よく染まり、ムラにならないように、染める前に生地をお湯に10分間漬けこみます。その後、取り出し軽く絞ります。※汚れなどがある場合は事前に洗濯しておいてください。
染め方
② バケツに天然藍ブレンドと消石灰を舞わないよう注意しながら入れます。
染め方
 
染め方
③ 熱湯2ℓを粉が舞わないように、バケツの淵からゆっくり注ぎ入れます。やけどしないように気をつけてください。
染め方
 
染め方
④ 5分程よく攪拌します。藍液が黄色→緑色へ変化していきます。
染め方
⑤ 藍液が熱いうちにブドウ糖を入れさらに5分程よく攪拌します。始めはお茶のような匂いから、だんだんブドウ糖の甘い匂いに変わります。強い薬品臭はありません。
染め方
⑥ 水2ℓをゆっくり注ぎ入れてさらに5分攪拌します。この時、藍液は40~45℃くらいです。熱ければ手を入れられる温度までしばらく置いておきます。これで藍液は完成です。
染め方
⑦ 液の表面の「藍の華」(泡) を取り除きます。これが付着するとムラの原因になります。
染め方
⑧ ①で濡らしておいた生地(Tシャツ)を少しずつ入れていきます。
染め方
⑨ 液の表面から生地(Tシャツ)が出ないようにしながら、3分間染めます。生地(Tシャツ)の内側も染まるよう、絶えず手を動かしてゆっくり揉む感じで染めます。
染め方
⑩ Tシャツを引き上げて良く絞ります。この時、生地(Tシャツ)の色はまだ緑色です。
染め方
 
染め方
⑪ 別のバケツに4ℓの水を入れ、バケツの中で「水中3秒、引き上げて3秒」を3回繰り返し軽く洗います。この時に生地(Tシャツ)に付着したすくも藍が落ちていきます。
染め方
⑫ 軽く水洗いしたらよく絞り、3分間空気に晒します。藍が空気中の酸素と反応して酸化し、生地(Tシャツ) の色が緑色→紺色へ変化していきます。⑧~⑫を3回繰り返すと下記【染める回数を重ねた例】の③の色になりますが、淡い色にしたい場合は回数を減らしてください。
染め方
 
染め方
⑬ 食酢で発色と色止めをします。バケツに、4ℓの水を入れて、食酢を80cc入れます。
染め方
⑭ その中に染めた生地(Tシャツ)を15分間漬け込みます。
染め方
⑮ 15分後、取り出して藍の色が出なくなるまで水洗いします。
染め方
⑯ 干して完成です!

染める回数を重ねた例

染め方
①1回染め
②2回染め
③3回染め
④天然藍ブレンド+インジゴ還元剤AZスペシャルで染めた色です。
天然藍ブレンドでは③3回染めの色味が限界です。濃くしたい場合には当社の開発した助剤「インジゴ還元剤AZスペシャル」を使うと還元力が高まり濃く染まります。(④の色)
染め方
絹のストールもよく染まります。